パーソナルトレーナーの選び方

ジム歴20年以上の筋トレ女子が見た!こんなトレーナーは要注意。高いお金を払って受けるパーソナルトレーニング、成果が出るのも失敗するのも選び方次第。読めば納得、怪我なく結果が出せる素敵なパーソナルトレーナーの見分け方。

失敗しない正しいパーソナルトレーナーの選び方

コロナ禍の影響で「健康産業」が活況を呈しています。大手のスポーツジムが閉店する中で、「ブティック型」と称される小規模なパーソナルジムが急速に増えています。

 

初心者が「痩せるならパーソナルトレーニングが良さそう」と思って探し始めた方々へ、フィットネス・パーソナルジムに通って20年以上の経験を持つ筆者が、指導者を選ぶ際の基準について実体験に基づいて書いています。参考してみてください。

この記事を書いている人

関西を始め全国の小規模パーソナルジムの”問合せが止まらない”ホームページ集客やSEO相談など15年以上。自身もパーソナルジム通いやフィットネスジム通い歴20年以上の筋金入り。スクールカンパニー株式会社の「集客おじさん」ウェブ制作担当者。仕事のモットーは「ジム・利用者・自分」の3者が全員ハッピーになるホームページ制作。(さらに詳しく)(2023.6.13更新)

パーソナルトレーニングというサービスが登場してから数年で店舗数は急激に増えています。しかしながら、中には自己の経験だけで活動している「自称指導者」と呼ばれる人々も存在します。これは社会的な問題となっており、非常に悲しい状況です。しかし、こうした問題に対して情報を持ち、トレーナーやジムを選ぶ際に活用していただきたいと思います。

・NHKニュース(パーソナルトレーニングで事故 消費者事故調が実態調査へ

ニーズのミスマッチを避ける

指導者も人間です。1対1のレッスンでは、教え方やコミュニケーションの上手さ、相性など個人の好みによる違いが当然考慮されます。大きなミスマッチを避けるために、以下の4つの事を先に決めておくと良いでしょう。

 

目的: 何を目指すのかを明確にすることが重要です。例えば、健康維持、ダイエット、筋力アップなど、自分の目的に合った指導者を選ぶことが大切です。

 

目標: どれくらいの成果を得たいのか、具体的な目標を持つことが重要です。コミュニケーションで、目標に向かったプランを立てることができます。

 

期間: どのくらいの期間トレーニングを続けるつもりかを考えましょう。短期的な目標と長期的な目標に応じたトレーニングプランを選ぶことが重要です。

 

かけられる費用: トレーニングにかける予算を明確にしておくことが必要です。自分の予算内で満足できるサービスを提供してくれる人を見つけましょう。

 

例えば、日常的な健康維持を目的としているのに、短期集中ダイエットが得意な人を選んでしまうと、ニーズのミスマッチが生じる可能性があります。

 

パーソナルジムに行けば痩せると思っていたけれど、キツイ運動ばかりで嫌になってしまったという考えは、大きな誤解です。パーソナルトレーニングジムは、痩身エステとは異なります。

 

一人では続けることが難しい厳しい運動でも、パーソナルジムではトレーナーがサポートしてくれます。

一緒に目標に向かって引っ張り上げ、寄り添いながら成果を出すお手伝いをしてくれるのが、パーソナルジムのトレーナーです!

しかし、最終的に頑張るのはやはり自分自身です。トレーナーのサポートを受けながら、自分の努力と意志が重要な要素となることを忘れないようにしましょう。

パーソナルレーナーとの相性は?

対人サービスなので直感やフィーリングも大事ですが、ここで言う”相性”とはそのトレーナーができる指導内容と自分の達成目標との相性をチェックしてください。

 

その人はあなたの目標が叶えられる専門家ですか?

 

① ダイエット

健康診断で引っかかった健康改善

産後太りの減量

運動不足への対策

食生活改善や体質改善

 

② ボディメイク(コンテスト)

キレイでカッコいい体作りの専門指導

糖質制限や脂質制限を含む筋トレ経験者へのアドバイスやプロデュース

 

③ コンディショニング系

姿勢改善やリハビリなどの運動指導やメンテナンス指導

 

④ パフォーマンス向上(競技)

スポーツ選手のパフォーマンス向上の指導や競技指導

また、自分の目標を明確にし、それを達成するためにどれくらいの期間と費用をかけられるかも考慮しましょう。期限や費用の上限を決めることで、目標に向けたトレーニングにしっかりと集中できます。

 

いつまでに達成したいのか?それにかけられる費用は?

 

目的や期間が曖昧なまま始めると終わりを意識しないのでダラダラと通い続ける事になります。期限や費用の上限を決めるなど一定の『区切り』をつけるのがおすすめです。

 

プロフィールを見ながら、質問をすることも重要です。

一人で何でも指導できるというより、自分の専門分野を持ち、自信を持って「◯◯が得意です!」と言い切るトレーナーを選ぶと、より良い結果が得られるでしょう。

専門知識と実績が豊富で自信を持った人にサポートをしてもらうことで、より成功への近道になるかもしれません。

 

 

目的がはっきりしている場合、あなたならどっちを選びたいと思いますか? 

  • 歯医者の場合
    A/ホワイトニング専門、症例数地域最多!
    B/虫歯治療・インプラント・ホワイトニング・子供の矯正他歯科全般
     
  • おでん屋の場合
    A/◯◯産の昆布でとった出汁を使って作るおでんのみ
    B/おでんの他、うどん、そば、カツ丼、天丼、カレーうどん、刺身定食、なんでもあり
  • 皮膚科の場合
    A/女性のためのレーザーシミ取り専門
    B/アトピーも喘息もレーザーシミ取りも脱毛も整形も 

 

Aの方が専門性が高く、言うまでもなく上手そうで、美味しそうですね?

カウンセリング上手なパーソナルレーナー

体験レッスンを行うことは入会を決める前に重要です。以下のような質問をしてくれる人は、良いセッションを期待できるでしょう。

  • これまでの運動歴・ケガ歴と部位。
  • 運動の不得意な点。
  • 目的や目標。
  • 普段の食生活や嗜好品。
  • 生活リズム、仕事や趣味。
  • 体の特性や生活スタイル、普段の姿勢の癖など。

こうした細かな情報を上手に聞き出すことで、その人の目標を叶えるためのカスタマイズされたメニューが作成されることになります。

 

一方、以下のようなトレーナーは要注意です。

  • ジムの設備や特徴ばかりを話す。
  • 世間話が多い。
  • 売れ筋のダイエットプランの紹介が多い。
  • 料金がお得であることを強調する。
  • 自分のトレーニング自慢をする。
  • 空気が読めない態度を見せる。
  • 説得力のない体型をしている。
  • ただ「気合いで運動しましょう!」というスタンスだけを持つ。

これらのは、個別のニーズや目標を無視して汎用的なアプローチを行う可能性があるため、適切な指導が得られない可能性があります。

 

体験レッスンを通じて、自分に合った人や施設を選ぶ際に、質問やトレーナーの姿勢に注意を払いましょう。

目標に向かってサポートしてくれる方との出会いを探しましょう。

トレーニングや効果の説明が上手

体験レッスンでの説明がわかりやすいかどうかも重要なポイントです。

 

以下は、わかりやすい説明に含まれる要素です。 

 

運動指導者は新しい理論やトレーニング方法を学びながら、それを自分なりに理解し、分かりやすい言葉に変えて伝えることが大切です。

コミュニケーション能力が高く、技術力が優れている人は、クライアントとの相互理解につながり、より効果的な指導ができるでしょう。

 

最近では、ビジネス用語や難しい言葉を乱用しているトレーナーも見られますが、小難しい表現はクライアントにとって理解しにくく、コミュニケーションの障害になる可能性があります。

相手の理解度を確かめ、気配りのある人がより信頼を得られるでしょう。

 

本当に相手に寄り添おうとする人はだれでも理解できる言葉で伝えようと努めています。

20年以上フィットネスクラブでヨガのクラスを受け続けると、先生の指導の違いがよくわかるものです。ただし、初心者の方にはその違いが理解しにくいことが多いでしょう。

 

ヨガでは、常に先生のポーズを見ることができない姿勢も多くあります。上手な指導者は、受講者がどんな体勢でも、先生の口頭説明だけでポーズを想像し、理解して体勢を変えることができるようにサポートします。これは、受講者にとっては当たり前のことかもしれませんが、指導者の素晴らしいテクニックです。

 

先生のポーズを目で確認する必要がなく、「ポーズの真似」だけでなく、効果を伝える指導が重要です。目で見て真似るだけでは、目的とは違う部位に負担がかかったり、リラックス効果が得られるはずのポーズでも力みが優先されてしまうことがあります。

 

特に初心者にとって、お手本の先生が完璧なポーズを紹介すると、真似しようとして指がつってしまうなどの問題が起こることもあります。

 

キューイング(参加者に指示を出すこと)において、バーバル(口頭)キューイングとビジュアル(見て真似する)キューイングがあります。ただ真似するだけでなく、効果を伝える指導を行うことが求められます。

 

ヨガのクラスなどでは、理解度が様々な受講者に対して、個別のアプローチを取りながら的確な指導を行うことが大切です。指導者の技術とコミュニケーション力によって、受講者がより効果的にポーズや動作を理解・実践できるようにサポートすることが重要です。

  

人それぞれに合わせたポーズを促して効果を感じられるように勉強をしているコーチ・トレーナーと出会って欲しいです。  

痛みや凝りを筋トレだけで解消させようとしない

ニュースでパーソナルトレーニングで健康被害多発 消費者庁、調査開始が報じられました。

 

このページでは、私がパーソナルジムやスポーツジムでの経験に基づいて、指導者やジムの選び方について書いています。

私自身、多くのトレーナーから指導を受けたことで、記事の内容に共感する部分があると考えています。

 

20代の頃は、いくらハードな筋トレをしても大丈夫だったのですが、40歳を過ぎると体力の衰えや関節痛が現れ、日常生活の体の動作に負荷を与えるだけでは痛みが増すという現象が起こります。

 

「肩こり・腰痛持ちの人は当ジムにお任せください」といったフレーズを見て飛びついて習いに行くことは危険かもしれません。なぜなら、首の凝りなのか頚椎などの損傷による痛みなのかがわからない場合、重量トレーニングによって治りが遅くなることがあるからです。 

 

痛い箇所を抱えながら筋トレをすると、患部をかばって別の箇所が痛くなることもあります。そのまま無視して筋トレを続けると、逆に機能的ではない体になってしまう可能性があります。

 

私自身も、筋トレを続けながらマッサージや整骨院に通いましたが(寝違いも頻発し、ブロック注射も何度も打ちました)、痛みはなくなりませんでした。

その後、理学療法士兼トレーナーと柔道整復師の先生から、「筋肉を緩める」「優しくさする」「ストレッチと軽い運動」といった改善策を指導してもらい、ハードで急激な負荷を与えるウエイトトレーニングとは真逆の"トレーニング"に切り替えました。

 

長年クビに違和感を抱えながら筋トレを続けていたのが、専門家の指導で勇気を持って重量筋トレを辞めると左右対称、前後バランスの良い動きができる体に戻りました。

 

「痛み」がある人はジムのトレーナーがどのようなアドバイスをするのか、どんな知識と資格を持って指導しているのか、根拠を示してもらい納得からレッスンを受ける方が、結局は長期間にわたって健康な体を維持するためにも安全です。

 

最近では、国家資格を持つ運動指導者などが整骨院を経営しているなど、質の高い専門家が増えています。

 

体が硬くて慢性的な凝りを抱えている人や、痩せたいという悩みを持つ人は、SNSなどで宣伝広告が多いパーソナルジムに惹かれがちです。

 

信頼できる指導者の基準として、以下のような対応をしてくれると思います。

 

まず、カウンセリングや体験レッスンに参加し、「その症状はトレーニングより医者にまずは診てもらうべきだ」と明確にアドバイスしてくれるパーソナルトレーナーです。

 

私自身、さまざまなタイプの人に習いましたがレッスンの前に入念なカウンセリングで過去の怪我や通院歴、痛みを感じる部位について詳しく聞いてくれる人には信頼を置いています。

 

私の20年以上のフィットネス経験から言えることは、体の凝りや痛みなどの不調や、痩せるための体の仕組みに関しても、専門の知識を持った「体のプロ」から指導を受けることが安心であるということです。

トレーニング料金や諸々の経費の説明が解りやすい

費用についてスムーズに説明できないトレーナーは、経験があまりない可能性があります。

 

実際、知人や友人向けの特別価格でサービスを提供してきたり、SNSなどで適当に料金を考え出したというケースが多いかもしれません。

 

費用に関しては、基本料金、キャンセル料金やその仕組み、交通費、レンタルジムの費用など、詳細を文字ベースで残して確認することが重要です。

見極めのポイントはプロフィールにある

パーソナルトレーナーの多くは、「技術だけでなく、相性やフィーリングの合う人」と言います。

 

ダイエットやボディメイクは個人的なサポートが必要なため、トレーニング指導に直接関係しない部分でも、指摘の仕方や会話のスタイル、価値観などに共感することが受ける上で重要です。

 

ジムのウェブサイトを見る際には、「サービスの品質」と「パーソナルトレーナーの質」のどちらを重視しているのかを見極めるチャンスです。

ジムの施設や外見、テーマコンセプトに惹かれるかもしれませんが、資格を持っているパーソナルトレーナーが少なく、他のジムと同じか高額な場合もあります。

 

そんな時は、プロフィール内容が充実しており、自己紹介の動画や顧客へのメッセージが満載の人を選ぶ事をおすすめします。

 

実体験やキャリア年数、多くの成功事例があると、自然と顧客のことを考えた情報発信ができるプロフェッショナルと判断できます。

 

悩みの解決方法やアプローチ方法をしっかり示してくれる人は良いセッションを期待できるうえ、長期的な関係を築くことができます。

 

実際、私が集客サポートした方の経験では、体験入会率が低かったが、「お客様の話をじっくり聞くスタイル」に変えたところ、入会率が向上しました。

 

まずは、相手の話を聞くことを最も重要視しているトレーナーを選ぶことをおすすめします。

アメとムチの使い分けが上手な人ほど成果が出やすい?!

ダイエットにおいては、自分の生活習慣や食生活を変えなければ結果を得ることはできません。また、心理的なストレスを感じたり、モチベーションが下がってしまうこともよくあります。

 

そんな時に頼りになるのがパーソナルトレーナーです。いつも甘いばかりの人ではダラダラを通い続けることになって自分の欲しい結果はどんどん遠くなるばかりでしょう。

 

「私はアメとムチをうまく使い分けてコーチングします」と厳し目のスタイルをプロフィールに明記しているトレーナーは自信を持っているし、実績もあるはずです。彼らの指導のもとで、目標に向かって進むことができます。

パーソナルトレーナーには民間の資格はありますが、資格を持っていなくても指導が可能ですできます。

 

現在では、今から「私はパーソナルトレーナーです」と名乗ることも可能です。

 

民間の資格を取得して(任意)ジム経営をしている人もたくさんいますが、学生時代アルバイトでスポーツジムで働き、特に資格取得をせずパーソナルトレーナーとして働いている人も多い業界です。

 

独学で充分な指導力を持っている場合は安心ですが、それでも私たちはお金を支払うのであれば、確かな知識と豊富な実績を持つ人に担当してもらいたいと思うのは自然なことでしょう。

 

資格は任意で取得することもできるため、気になる場合はトレーナーにどのような資格を持っているのか積極的に質問すると良いでしょう。

 

一般的にパーソナルトレーナーとして仕事をしている人が取得している民間資格には、

などがあり、取得している人はプロフィールに記載されている事が多い資格です。

 

さらに、各パーソナルジムは独自の研修制度を設けており、一定の時間の研修を修了した人には修了証が授与され、「資格取得」とされる場合もあります。

 

これらの合格基準はそのジムのオーナーの判断によるものであります。

 

健康志向がますます高まりパーソナルジムもどんどん増えています。

 

中には、理学療法士や柔道整復師の国家資格を持ちながらも運動指導を行っているトレーナーも存在します。決して安くないマンツーマントレーニング、資格保有者からの指導はジム選び一つの判断基準になるのではないでしょうか。

 

また、特殊な運動ツールを使用した指導のための専門資格を任意で取得しているトレーナーも多数存在します。

 

一部の場合では、資格がなくても指導が可能なこともありますが、常に勉強を続けるトレーナーは自身の経験だけでなく、確実に学んだ知識を増やすことで指導の幅を広げ、マンネリ化を防ぐことができます。

資格保有

初心者が知りたいのは入賞歴!?

プロフィールにボディコンテストの出場歴や入賞歴を列挙しているパーソナルトレーナーが多くいます。

 

確かに、日々の努力の成果を示し、見込み客にアピールするための有効な要素と言えるでしょう。しかし、私たち初心者の多くが目指すのはコンテストでの入賞ではありません。

 

私たちが求めるのは、指導者が日々高みを目指し努力する姿勢やモチベーションの維持方法など、手本となる要素です。

 

しかし、運動初心者がトレーナーを選ぶ時はコンテスト入賞歴だけでなく、その人が指導した顧客の満足度を知ることが重要です。

 

再度強調しますが、無資格でも運動指導を行うことができます。

運動初心者の多くは運動嫌いや苦手、体型コンプレックスがある、ダイエットや食事管理が自分でできない人が多いです。

 

ボデイコンテスト入賞歴の列挙しかプロフィールに無い人の場合、初心者の心と体を健康体に導く技術と知識があるかどうかが見えてきません。高い費用を払う私達は見極める必要があります。

 

信頼できるパーソナルトレーナーを選ぶためには、ホームページやSNSなどで顧客に向き合う熱心さを本気で伝え続けている(継続的に情報発信していることが重要です)人を選ぶことが重要です。

 

トレーニング初心者の悩みや問題に対する解決策や、日常的な指導方法、指導した顧客が満足しているかどうか、率直に教えてくれる人こそが最も信頼できるパーソナルトレーナーです。